七転び八起き

30代会社員amiの雑記ブログ。キャリアとライフの充実を目指し奮闘中。コメント大歓迎。

失敗も全て糧とする - 樋口一葉の人生から学べること

今日は星野コーヒーでご飯食べながら、そこに置いてあった日経新聞を読んでいたら、樋口一葉の人生が特集されていました。

樋口一葉っていうと5000円札の人ですが、正直、5000円札になるまでは名前も知らなったし、今日までどういう人だったのかって興味を持つこともありませんでした。

しかし、特集で彼女の人生を知ってとても感銘を受けたので、今日はその記事を読んで感じたことをまとめたいと思います。

 

樋口一葉の人生

詳しくは日経の朝刊を読んでいただければと思うのですが、ここでは簡単に一葉の人生を振り返ります。

樋口一葉は明治5年生誕、12歳の時に私立青海学校小学高等科第四級を首席で卒業する才女でした。

しかし、「女に学問はいらない」という母の考えで進学はできず、一方で父親は一葉に一目置いていたのでしょうか、父の勧めで歌塾「萩の舎」に弟子入りし、そこで一葉は短歌の才能を発揮します。

ところがこの後、一葉の苦難の人生がはじまります。

兄が肺結核で没したため、女性でありながら、なんと17歳の若さで戸主の座に。

翌年には父も死去し、一葉は戸主として母と妹を食べさせなくてはいけない立場に置かれます。

当時は女性の職業選択は限られており、針仕事をしながら生計を立てようとするのですが、十分なお金は得られず、あっという間に借金まみれに…。

そして、20歳になっていた一葉は決心します。

よし、小説家になろう!!

小説家になって原稿料もらって、今の生活から抜け出そう!

当時、小説家は男性の職業で、女性のプロ小説家はいなかったらしいです。

にも関わらず、貧乏のどん底の中、「私ならやれる!やってやる!!」と決心し、一から勉強し、血のにじむような努力をし、実際に小説を書きあげてしまうエネルギーはそれだけで賞賛に値します。

しかし、小説は書いたものの、最初は思ったほどの稼ぎを得られず…。

22歳になって、一葉は吉原の遊郭の近くで雑貨を売るお店を開きます。(これもすごいですよね、ノウハウゼロの中から、仕入先見つけて、店出して、起業しちゃうわけですから)

が、こちらもうまくいかずわずか9か月で閉店

これだけみると、世の中そんなうまくいかないよねという感想なのですが、転んでもタダでは起きない樋口一葉

実は、樋口一葉の代表作「たけくらべ」はこの吉原を舞台とした小説なのです。

つまり、この9か月間の雑貨商の仕事は、それ自体は失敗したけれど、ムダではななく、芸の肥やし(?)にしたわけですね。

その後はご存じの通り、樋口一葉は流行作家に華麗なる転身を遂げ、短い期間に多くの人気作を執筆します。

ただ悲しいのが、人気絶頂の最中24歳で肺結核で死去…。

これだけ賢く行動力もある彼女であれば、もっと多くの事を成し遂げられたはずですが…。

 

行動力って大事だよね

たしかに樋口一葉天才少女であったことは間違いないと思います。

頭もよく、文学の才能も若くして発揮していました。

でも環境は決して恵まれてはいなかったんですよね。

それは、男性優位社会の当時に女性で生まれてしまったこと、父や兄を若くしてなくしたこと、お金に困っていたこと…等

日々必死に働いて今日の生活費を稼ぐだけで手いっぱいだったはずです。

しかしそういう中でも、小説を書いたり、起業してみたり、あきらめずに行動を起こし続け、それが結果的に晩年の大成功につながるわけです。

もちろん一葉には才能があったからよかったものの、これが一葉じゃなかったら、行動しても大成せずに終わった世界線も十分あったと思います。

しかし、仮に神から与えられた天賦の才があったとしても、その才能を開花させることができたのは、一葉の行動力、そして転んでもタダでは起きない精神力がもたらしたものでしょう。

借金まみれの貧乏暮らしから、日本初の女性職業小説家に転身した一葉の人生は、まだまだパイオニアとしての役割を求められる多くの現代女性にも学ぶべきところがあるなと感じました。

 

たけくらべ、読んでみよう

というわけで、たけくらべ、もう著作権切れてタダで読めるのでダウンロードしてみました。

全然読めません。難しいよ…。何で昔の文章って句点がないんですか?

言葉も難しいうえに、どこが切れ目か分からないのですが…。

うーむ。

小説を読み切れるかは分かりませんが、一葉の人生に感銘を受けた日曜日の昼下がりでした。

 

たけくらべ

たけくらべ