仕事は苦役か? - 「仕事観」を考える
いま「働き方の哲学」という本を読んでいるところなんですが、読みながら、「仕事観」って人によってかなり違って興味深いなぁと感じています。
どれが正解ってことはないんですが、今日は私がつらつらと考えていることを書いてみようと思います。
給料は我慢料?
学生時代はバイトくらいしかしたことがなかったのですが、周りの大人をみても楽しそうに仕事している人もいなかったので、
仕事=苦役
というイメージを持っていました。
できたら、働きたくないなぁー…でも、資本を持たない労働者は、資本家に雇ってもらって働かざるをえない。
苦役だからこそ、金がもらえる。給料は我慢料。
お先真っ暗、みたいな。
こう思う背景には、当時(今も?)あった、「ブラック企業」への警戒心があったと思います。
私が学生~新人社会人だった2000年代後半は、ちょうど「ブラック企業」とか「やりがい搾取」という言葉が流行りだした頃でした。
つまり、下手にやりがいとか言い出すと、それをいいことにブラック企業に労働力を搾取されてしまうと恐れていたわけです。
仕事のプラス面
しかし、実際社会に出てみると、仕事は必ずしも苦役ばかりではありません。
仕事=苦役という考え方は、ある面では否定できないし、雇用主からの「やりがい搾取」をさけるためにも重要な発想だと今でも思います。
いかにやりがいのある仕事だったとしても、ふと気づけば体を壊し、給料も安くて貯金もない、という状態は避けなくてはいけません。
一方で、社会に出ると仕事が個人にもたらすよい面も見えてきます。
- 仕事を通じた社会貢献
- 仕事仲間との連帯感
- 新しい人や価値観との出会い
- 仕事を通じた自己成長
- ソフト、ハード両面のスキル獲得 等
これらは私たちの人生を充実させてくれる仕事のプラスの側面と言えます。
ワークライフバランスをいかにとるか
結論は早計ですが、つまるところ私個人の幸せを考えると、やはり適度に仕事をするのが一番ということになりますね。
仕事をしすぎて体を壊すのは馬鹿げてるし、でも、仕事をしないとお金もらえないし、仕事通して得られるベネフィットもあるわけですし。
バランスとりながら、仕事の悪い面は低減し、良い面の最大化を図る、これができるに越したことはないのかなと個人的には思います。
ワークライフバランスという言葉はかなり浸透してきましたが、これの日本語訳は、以前は「仕事と生活の両立」と言われることが多かった気がしますが、最近は「仕事と生活の調和」と言われます。
おそらく仕事と生活を二項対立的にとらえるのはおかしいという発想で「調和」という言葉が使われているのだと思いますが、でも現実には二項対立的な面もまだまだありますよね。
仕事とプライベートの境目が作れず、過労死や過労自殺をする人は絶えないわけですから。
私は個人としても、本当の意味でのワークライスバランスを実現したいし、周りの人にもそうあってほしいし、そういう社会にしたいと思っています。
そんな訳で、このブログで色んなナレッジをシェアする場にできたらと考えています。