七転び八起き

30代会社員amiの雑記ブログ。キャリアとライフの充実を目指し奮闘中。コメント大歓迎。

私が専業主婦になるリスク

今日は、 幼い頃「主婦」を夢見ていた私が、そのリスクに気づき断念するまでの話を書こうと思う。

 

◆幼稚園の頃の夢は「お嫁さん」

幼稚園の頃のアルバムを見ると、「将来の夢」欄に「お嫁さん」と書かれている。

確かにこの頃の夢は、「花嫁」だった。結婚して、お母さんになる。それ以外の人生は想像できなかった。

母は専業主婦だったし、社宅に住んでいたので、周りも似たような感じで母親はみんな主婦だ。大好きだった幼稚園の先生も、「結婚するから」といって幼稚園を去っていった。

そんな環境の中で、結婚して専業主婦になる以外の人生を想像できるだろうか?

私の生きている世界はまだとても狭かった。

 

◆夢打ち砕かれる小学生時代

小学生の頃、母に将来の夢を聞かれたことがある。やはり「お嫁さん」と答えた私に、母は言った。

母「専業主婦になるの?やめた方がいいよ。外で仕事した方がいいよ。」

私は頭をガツンと殴られたような気がした。母だって専業主婦なのに、なぜそんなことを言うのだろうか?

私「えーっ、なんで?」

母「だって、自分で稼いでなかったら、離婚すら自分の意志でできないんだよ。お母さんは、たまたまお父さんが良い人だったから良かったけど、もしどうしょうもない人だったらどうするの?一人で生活できなかったら、ずっと我慢しなきゃいけなくなるよ。」

子ども心に、なるほど、と私は思った。専業主婦にはそういうリスクがあるのかと。目からウロコというやつだった。

 

◆「結婚しない」人生

そんな母の影響もあり、主婦の夢は捨て、自立の道を目指すようになった。

さらに、中学・高校・大学と進むにつれて、離婚以前にそもそも「結婚しない」人生があることを知った。別の記事で書いたが、私は全く彼氏ができなかったので、「一生結婚しない人生」は非常に現実味を帯びた未来だった。

「たった一度の人生、結婚してもしなくても、とにかく幸せな人生を生きる!」…これが私の人生のテーマになりつつあった。

一人で何でも楽しめるようになった方が良いと思い、どんなレストランも旅行もディズニーランドも一人で足を運んだ。老後のためにお金を貯めなくてはならないので、仕事もまじめに取り組んだ。

結婚しなくても、一人でもなんとかやっていけるかなと思い始めたころ、私はアラサーになっていた。

 

◆専業主婦のリスク

アラサーになってようやく彼氏ができて、最終的に結婚することになるのだが、友だちに「仕事やめて専業主婦になれば?」と言われたことがある。

初の彼氏ができて完全に浮かれていた私だが、しかしネガティブな性格は変わっていなかった。専業主婦になったところで、彼が一生自分を養い続けてくれる保証はない。

今の関係が良好でも、10年後も同じかは分からない。私よりももっと魅力的な人は世の中に腐るほどいるわけで、将来のことなんて誰にも分らない。

誰かに経済的に依存することはリスクが高すぎるというのが私の結論だった。自分に必要なお金は自分で稼ぐ、これが自分の人生がどう転んでも絶対に安全な方策である。

そもそも私と結婚しようと言ってくれる人が現れたことが奇跡であって、夫との結婚生活はボーナスステージのようなものだと思っている。ボーナスステージはいつ終了してしまうかもわからない。

夫との結婚生活には感謝し楽しみながら、しかし仮に結婚していなくても、それなりに幸せだっただろうといえる人生にしたい、そのための力をつけたい。

「経済力がある」ことは、「自分の人生の決定権が完全に自分の側にある」ことなのだ、という強迫観念にも似た考えを、私は捨てることができなかった。

 

◆悔いなく生きる

母は相変わらず父と仲が良く幸せに暮らしてる。友人も何人かは主婦になった。みんないろんな価値観や優先順位の中で、時にリスクを取りながら、自分の人生を泳いでいる。

専業主婦の友達の家に行って、おいしい食事をふるまってもらうと、素直に尊敬してしまう。そもそも手先が不器用で家事が苦手な私には、おそらく専業主婦はつとまらないだろう。そういう意味でもやはり私にとって専業主婦はかなり高リスクな職業である。

何にせよ、自分の人生の主人公は自分なのだから、各々の信念に基づいて、悔いなく生きるのが一番なんだろう。

たった一度の人生なのだから。

 

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